議員にここまで便宜を図る職員もどうかと思いますが、議員の本来の仕事をせず選挙の応援ばかりで、職員に質問原稿を作らせるなんてありえません。
議会における議員の質問の場は、大阪府政の課題や失策を追及したり、政策提言して実行してもらう貴重な機会。
こうした議員の大きな権利を放棄して、選挙運動に明け暮れるのは本末転倒です。
そもそも、職員に原稿を作ってもらって職員の質問して欲しいことしか聞かないようであれば、(議会の首長に対するチェックをするという)二元代表制が機能していません。
何より、議員としての存在価値が問われます。
今後、この件に関してはしっかり追及して参ります。
http://sp.yomiuri.co.jp/politics/20171205-OYT1T50038.html
>(読売新聞)
『大阪府部長、維新府議用の質問案を部員から募る』
2017年12月5日 11時02分
大阪府環境農林水産部が9月議会の直前、地域政党・大阪維新の会の一般質問案を準備していたことがわかった。
部長の指示として担当職員が部内に一斉メールで質問案を募っていた。議会と職員のなれ合いとみられかねず、府は「信用失墜行為に当たる可能性がある」として調査している。
実際には府議が自分で質問を作成し、質問案は使われなかったが、庁内からは「知事与党の維新に便宜を図ったとみられてしまう」と問題視する声が上がっている。
読売新聞が情報公開請求などで入手した計7通の関連メールで判明した。それによると、同部の議会担当職員は9月14日、府議会定例会(9月27日開会)に向け、部内の計22人にメールを送信。竹柴清二部長の指示として「(9月24日投開票の)堺市長選を控え、維新議員は選挙の応援活動を行っており、議会の質問について何も考えていないと思われる」「選挙終了後に、何か項目ないかと問われるため、事前にネタを集めておけ」と記されていた。
維新側に提供する質問として、▽過去に質問があり、継続となっている項目▽議員から問い合わせがあった案件▽売り込みたいネタ――を挙げ、質問と答弁の流れを書き込むひな型を添付。質問に立つ維新府議7人の氏名も列挙した。
これに対し、職員から4案が寄せられた。「府内産ブドウの輸出に向けた見通し」との質問案では、府議が「ブドウ以外に輸出できる大阪産はないか」と尋ね、職員が「イチジクのニーズが高い」と答える手はずになっていた。
ただ、部内から「維新に便宜を図ることになる」と批判が上がり、議会担当職員は同22日、「急な議員からの質問項目に関する問い合わせなどに備えるため」と特定の会派を対象としない内容に文面を書き換え、メールを再送した。
同部幹部によると、通常は定例会開会の2~3週間前に府議から質問案の提供を受け、答弁調整を始める。しかし維新は堺市長選で府議をチラシ配布や演説に動員。2週間前までに質問案を出せない府議もいた。
9月議会では同部所管の案件について維新の3人が質問したが、いずれも自前で用意した。質問した府議の一人は「選挙応援で忙しかったのは事実だが、府政の課題に突っ込んでいくのが議員の仕事。職員が勝手に忖度(そんたく)して作成したのだろう」と話す。
竹柴部長は「質問案がなかなか出てこず、準備が間に合うか不安だった。維新から頼まれたわけではなく、質問案も渡していない」と釈明した上で、「便宜を図るつもりはなかったが、メールは府民の誤解を招く内容だった」と話した。
議会における議員の質問の場は、大阪府政の課題や失策を追及したり、政策提言して実行してもらう貴重な機会。
こうした議員の大きな権利を放棄して、選挙運動に明け暮れるのは本末転倒です。
そもそも、職員に原稿を作ってもらって職員の質問して欲しいことしか聞かないようであれば、(議会の首長に対するチェックをするという)二元代表制が機能していません。
何より、議員としての存在価値が問われます。
今後、この件に関してはしっかり追及して参ります。
http://sp.yomiuri.co.jp/politics/20171205-OYT1T50038.html
>(読売新聞)
『大阪府部長、維新府議用の質問案を部員から募る』
2017年12月5日 11時02分
大阪府環境農林水産部が9月議会の直前、地域政党・大阪維新の会の一般質問案を準備していたことがわかった。
部長の指示として担当職員が部内に一斉メールで質問案を募っていた。議会と職員のなれ合いとみられかねず、府は「信用失墜行為に当たる可能性がある」として調査している。
実際には府議が自分で質問を作成し、質問案は使われなかったが、庁内からは「知事与党の維新に便宜を図ったとみられてしまう」と問題視する声が上がっている。
読売新聞が情報公開請求などで入手した計7通の関連メールで判明した。それによると、同部の議会担当職員は9月14日、府議会定例会(9月27日開会)に向け、部内の計22人にメールを送信。竹柴清二部長の指示として「(9月24日投開票の)堺市長選を控え、維新議員は選挙の応援活動を行っており、議会の質問について何も考えていないと思われる」「選挙終了後に、何か項目ないかと問われるため、事前にネタを集めておけ」と記されていた。
維新側に提供する質問として、▽過去に質問があり、継続となっている項目▽議員から問い合わせがあった案件▽売り込みたいネタ――を挙げ、質問と答弁の流れを書き込むひな型を添付。質問に立つ維新府議7人の氏名も列挙した。
これに対し、職員から4案が寄せられた。「府内産ブドウの輸出に向けた見通し」との質問案では、府議が「ブドウ以外に輸出できる大阪産はないか」と尋ね、職員が「イチジクのニーズが高い」と答える手はずになっていた。
ただ、部内から「維新に便宜を図ることになる」と批判が上がり、議会担当職員は同22日、「急な議員からの質問項目に関する問い合わせなどに備えるため」と特定の会派を対象としない内容に文面を書き換え、メールを再送した。
同部幹部によると、通常は定例会開会の2~3週間前に府議から質問案の提供を受け、答弁調整を始める。しかし維新は堺市長選で府議をチラシ配布や演説に動員。2週間前までに質問案を出せない府議もいた。
9月議会では同部所管の案件について維新の3人が質問したが、いずれも自前で用意した。質問した府議の一人は「選挙応援で忙しかったのは事実だが、府政の課題に突っ込んでいくのが議員の仕事。職員が勝手に忖度(そんたく)して作成したのだろう」と話す。
竹柴部長は「質問案がなかなか出てこず、準備が間に合うか不安だった。維新から頼まれたわけではなく、質問案も渡していない」と釈明した上で、「便宜を図るつもりはなかったが、メールは府民の誤解を招く内容だった」と話した。
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