【世代間格差について】
先日のアパホテルでの講演をyoutubeにupして頂きました。

今の政治家が言わない、ワカモノから見た世代間格差、今を生きるものの責任についてお話をさせて頂いております。
下の配布資料のデータとあわせて、是非ご覧ください!
↓動画はこちらから↓
http://www.youtube.com/watch?v=XzC916WYT1E
~以下、配布資料より~
平成25年10月22日
「今を生きる者の責任とは」
1.保守ってなんですか
2.現在の日本の危機的状況
・日本の将来人口
2012年(現在):1億2,800万人
2060年(50年後):8,600万人
2110年(100年後):4,286万人(出生中位、死亡中位) ・・・ 現在の人口の1/3に減少。
・65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合
2012年:24.1% ・・・ 4人に1人が65歳以上 → 高齢者1人に対して現役世代(15~64歳)2.6人
2060年:39.9% ・・・ 2.5人に1人が65歳以上 → 高齢者1人に対して現役世代(15~64歳)1.3人
資料:平成25年版高齢社会白書(内閣府)
3.若者が希望なんて持てるはずない
・将来に対して不安を抱えているか
15~39歳の男女への調査で、「日本の未来は明るいか」という問いでは、半数近く(45.1%)が日本の将来に不安。
理由としては、厳しい財政状況や社会保障の負担増、少子化等による経済停滞、厳しい雇用情勢などが主な要因。 資料:厚生労働省「若者の意識に関する調査」(2013年)
・自殺率
20代で自殺率が上昇傾向、死因の半数近くを自殺が占める深刻な状況。
どの年代より20代の自殺死亡率が高く、2番目に高いのが30代で、3番目に高いのが19歳以下。
若者の自殺傾向が強まり、「失業」や「生活苦」を理由にした自殺者も急増し、20代の自殺率は過去最悪を更新。
20~39歳の各年代の死因の第1位は自殺であり、15~34歳の若い世代で死因の第1位が自殺となっているのは先進7カ国では日本のみ。
資料:内閣府「自殺対策白書」(2013年)より作成
4.これらの原因は何なのか~金・職・保障なし~
・金なし
日本に存在する金融資産1500兆円のうち50代以上が持つ金融資産は82.4%になる一方で、20代はわずか0.3%。資料:総務省「年代別個人金融資産」
・職なし
雇用者全体に占める非正規雇用者の割合は20~24歳で44.6%、25~29歳でも29.0%
また若者の非正規雇用の割合は増え続け、過去最悪を更新。
資料:総務省「就業構造基本調査」(2012年)
・保障なし(給付は高齢者世代中心、負担は現役世代中心)
日本で社会保障は、高齢者には手厚い一方、子どもや若者向けの社会保障支出は先進国で最低水準。
(高齢者向けの社会保障給付が多い一方、教育、子育て支援、家族手当等の若年層への社会保障支出が低い。)
経済協力開発機構(OECD)による加盟国の教育状況の調査結果「図表でみる教育2013年版」において、2010年の日本の国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合は前年と同じ3.6%で、加盟国で比較可能な30カ国中最下位。最下位は4年連続。
・著しい世代間格差
「2005年版 年次経済財政報告」(内閣府)で公表された世代会計によると、60歳以上の世代と将来世代(20歳未満の世代とまだ生まれていない世代)との間には約9500万円もの世代間格差。
(生涯支払額と生涯受取額の差において、60歳以上の世代は4,875万円の得。将来世代は4,585万円の損。)
5.現行の制度を維持するのはムリ
・急速な少子高齢化による支え手の減少と給付費の増加
社会保障費は一般会計で年1兆円。全体では年3兆円費用が増加。
→制度創設時の1955年当時、右肩上がりの経済成長という環境と、日本は現役世代11.5人で高齢者1人を支えていましたが、現在は2.8人で1人を支えており、今後2060年には、1.3人で1人を支えることになります。
加えて、過去20年の間、日本の経済成長率は、実質で年率1.0%、名目で0.4%と低迷した水準が続いています。
・増え続ける借金
社会保障費用の多くは赤字国債で賄われ、負担は将来世代へ先送り。
日本の借金は世界一の1000兆円で年々増加。
6.なぜこの状況を打開できないのか
・政治力の差
投票率(資料:公益財団法人 明るい選挙推進協会)
平成21年衆議院議員選挙 20代49.45%(世代中最低) 60代84.15%(世代中最高)
平成24年衆議院議員選挙 20代37.89%(世代中最低) 60代74.93%(世代中最高)
平成19年参議院議員選挙 20代36.03%(世代中最低) 60代76.15%(世代中最高)
平成22年参議院議員選挙 20代36.17%(世代中最低) 60代75.93%(世代中最高)
国会議員の数(平成25年10月22日現在 資料:国会議員の名鑑ぶぶりすてら)
20代4人、30代81人、40代192人、50代221人、60代175人、70代47人
・現状に満足する若者
若者(15~39歳)の約6割(63.3%)が現在の生活に満足
資料:厚生労働省「若者の意識に関する調査」(2013年)
7.今を生きるものの責任とは
先日のアパホテルでの講演をyoutubeにupして頂きました。

今の政治家が言わない、ワカモノから見た世代間格差、今を生きるものの責任についてお話をさせて頂いております。
下の配布資料のデータとあわせて、是非ご覧ください!
↓動画はこちらから↓
http://www.youtube.com/watch?v=XzC916WYT1E
~以下、配布資料より~
平成25年10月22日
「今を生きる者の責任とは」
1.保守ってなんですか
2.現在の日本の危機的状況
・日本の将来人口
2012年(現在):1億2,800万人
2060年(50年後):8,600万人
2110年(100年後):4,286万人(出生中位、死亡中位) ・・・ 現在の人口の1/3に減少。
・65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合
2012年:24.1% ・・・ 4人に1人が65歳以上 → 高齢者1人に対して現役世代(15~64歳)2.6人
2060年:39.9% ・・・ 2.5人に1人が65歳以上 → 高齢者1人に対して現役世代(15~64歳)1.3人
資料:平成25年版高齢社会白書(内閣府)
3.若者が希望なんて持てるはずない
・将来に対して不安を抱えているか
15~39歳の男女への調査で、「日本の未来は明るいか」という問いでは、半数近く(45.1%)が日本の将来に不安。
理由としては、厳しい財政状況や社会保障の負担増、少子化等による経済停滞、厳しい雇用情勢などが主な要因。 資料:厚生労働省「若者の意識に関する調査」(2013年)
・自殺率
20代で自殺率が上昇傾向、死因の半数近くを自殺が占める深刻な状況。
どの年代より20代の自殺死亡率が高く、2番目に高いのが30代で、3番目に高いのが19歳以下。
若者の自殺傾向が強まり、「失業」や「生活苦」を理由にした自殺者も急増し、20代の自殺率は過去最悪を更新。
20~39歳の各年代の死因の第1位は自殺であり、15~34歳の若い世代で死因の第1位が自殺となっているのは先進7カ国では日本のみ。
資料:内閣府「自殺対策白書」(2013年)より作成
4.これらの原因は何なのか~金・職・保障なし~
・金なし
日本に存在する金融資産1500兆円のうち50代以上が持つ金融資産は82.4%になる一方で、20代はわずか0.3%。資料:総務省「年代別個人金融資産」
・職なし
雇用者全体に占める非正規雇用者の割合は20~24歳で44.6%、25~29歳でも29.0%
また若者の非正規雇用の割合は増え続け、過去最悪を更新。
資料:総務省「就業構造基本調査」(2012年)
・保障なし(給付は高齢者世代中心、負担は現役世代中心)
日本で社会保障は、高齢者には手厚い一方、子どもや若者向けの社会保障支出は先進国で最低水準。
(高齢者向けの社会保障給付が多い一方、教育、子育て支援、家族手当等の若年層への社会保障支出が低い。)
経済協力開発機構(OECD)による加盟国の教育状況の調査結果「図表でみる教育2013年版」において、2010年の日本の国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合は前年と同じ3.6%で、加盟国で比較可能な30カ国中最下位。最下位は4年連続。
・著しい世代間格差
「2005年版 年次経済財政報告」(内閣府)で公表された世代会計によると、60歳以上の世代と将来世代(20歳未満の世代とまだ生まれていない世代)との間には約9500万円もの世代間格差。
(生涯支払額と生涯受取額の差において、60歳以上の世代は4,875万円の得。将来世代は4,585万円の損。)
5.現行の制度を維持するのはムリ
・急速な少子高齢化による支え手の減少と給付費の増加
社会保障費は一般会計で年1兆円。全体では年3兆円費用が増加。
→制度創設時の1955年当時、右肩上がりの経済成長という環境と、日本は現役世代11.5人で高齢者1人を支えていましたが、現在は2.8人で1人を支えており、今後2060年には、1.3人で1人を支えることになります。
加えて、過去20年の間、日本の経済成長率は、実質で年率1.0%、名目で0.4%と低迷した水準が続いています。
・増え続ける借金
社会保障費用の多くは赤字国債で賄われ、負担は将来世代へ先送り。
日本の借金は世界一の1000兆円で年々増加。
6.なぜこの状況を打開できないのか
・政治力の差
投票率(資料:公益財団法人 明るい選挙推進協会)
平成21年衆議院議員選挙 20代49.45%(世代中最低) 60代84.15%(世代中最高)
平成24年衆議院議員選挙 20代37.89%(世代中最低) 60代74.93%(世代中最高)
平成19年参議院議員選挙 20代36.03%(世代中最低) 60代76.15%(世代中最高)
平成22年参議院議員選挙 20代36.17%(世代中最低) 60代75.93%(世代中最高)
国会議員の数(平成25年10月22日現在 資料:国会議員の名鑑ぶぶりすてら)
20代4人、30代81人、40代192人、50代221人、60代175人、70代47人
・現状に満足する若者
若者(15~39歳)の約6割(63.3%)が現在の生活に満足
資料:厚生労働省「若者の意識に関する調査」(2013年)
7.今を生きるものの責任とは